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“空に星がなかったから、私たちは一つ作った”

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更新日2026-02-21

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崩壊

2022年9月14日 18:12 - もう一つの側

~8 min

その夕方、1547は古い信号増幅器を修理していた。作業台には部品と工具が散らばり、部屋を照らすのは溶接の火花だけ。すべてが静かだった。

49はその日、DT-03の定期保守に出ていた。標準手順なら一人で足りる。47は深く考えなかった。

自分の反饋粒子通信モジュールが弾けるまでは。

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文字通りの爆発じゃない。だが信号強度は、手にしていたはんだごてを床へ落とさせるには十分だった。反饋通信帯域全体が埋め尽くされる。通常の通信要求じゃない。1547が一度も感じたことのない信号。

データ洪水のオーバーフロー。L3直結で機体が過負荷を受けたとき、外部へ放射される信号だ。48がL3直結を使っている。

L3。 なんであの子がL3を使う? 安全上限は4〜6秒しかない。標準手順で必要になる場面なんてない - 何か起きたんだ。

信号には別の成分も混じっていた。1547がそれを同定するのに2秒かかる。49の意識データ断片。48の機体を経由した残留オーバーフロー信号。

49のデータ。 48はL3で49のデータを抽出してる。 DT-03で事故が起きた。

1547は0.5秒で三つの動作を終えた。はんだごての電源を落とし、ジャケットをつかみ、ドアを蹴って外へ出る。居住区からDT-03までは36キロ。通常運転なら40分。彼女は19分で着いた。

DT-03に到着したとき、すべてはもう終わっていた。

黄昏は過ぎ、空は暗く沈んでいる。DT-03はそこに立っていた。以前と同じ、15メートルの暗い石碑。だが1547の反饋計算コアは何の共振も返さない。

塔は死んでいた。

1548は塔の根元にいた。塔面に背を預けて地面に座り、両腕は力なく脇へ落ちている。前腕の流体チタン痕はまだ退き切っておらず、皮膚の下で淡い青が弱く点滅していた。

その隣には1549が横たわっていた。機体は無傷。だが意識はオフライン。眠っているようで、眠ってはいない。強制中断。

1547

48!

1548が顔を上げる。1547はその目を見た。

虹彩色は変わっていない。だが1547には分かった。あの目を作った本人として、分かった。色覚モジュールはもうない。アンドロイドにしか検知できない微細な光学応答差。窓枠は残っているのに、ガラスだけが砕けているみたいな。

1548

49のデータは私が持ってる。完全だ。

1547

その目 -

1548

分かってる。

1547はその場に立ったまま、48を見て、地面の49を見て、背後の死んだデータタワーを見た。何も言わない。言葉は要らなかった。

この子はL3を何秒維持した? 安全上限は6秒。49のデータ量なら - 少なくとも50秒以上。 結果を知っていて、それでもやった。 私は36キロ離れた場所で信号増幅器を直してた。

1547はしゃがみ込み、1549の機体状態を確認した。意識データは欠落しているが、ハードウェアは無傷。48のバックアップデータを書き戻せば、49は目を覚ます。

1547

塔の周囲に干渉装置がある。来る途中で残留信号を感知した。

1548

三基。北東、西南、真南。

1547

...故意だ。

1548

49のデータがこの塔を中継してるって知ってた。時間まで選んでやってる。

沈黙。斜面から風が下りてくる。DT-03の表面から蛍光は消えていた。

一人で行かせたのは私だ。 標準手順なら一人で足りる。私はそう判断した。 でも、私が現場にいたら - 二人だったら - あの子はL3を使わずに済んだかもしれない。干渉装置を止められたかもしれない。もしかしたら - 違う。もしかしたらなんてない。もう起きた。 48は二度と色を見られない。そしてそれは私の責任だ。
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